前十字靭帯(ACL)断裂

バスケをしている高校3年女子です

試合で左膝の前十字靭帯を断裂してしまいました。 ですが、手術をしたら最後の大会に間に合わないので手術をしないで部活を続けています。

まだ復帰はしていません。現在、靭帯断裂から3カ月たっているのですが、早く復帰するにはどうすればいいでしょうか? 膝の靭帯を断裂すると膝がグラグラでストップやジャンプなどするだけで膝が内側に入り激痛が走ります。

Answer

>手術をしないで部活を続けています。

断裂した状態でのバスケは、将来膝痛で悩まされたり、変形性膝関節症になって最悪人工関節になるリスクが高いです。

前十字靭帯を断裂すると「半月板損傷」と「軟骨損傷」が増加します。一度損傷したり、断裂すると自然には治りません。役割は膝関節の衝撃吸収です。

それらが機能しなくなるということは将来的には外傷性膝関節症に至ることもあります。早ければ4~50代で杖を突く羽目になることもありえます。

バスケットのようなハイレベルなスポーツ活動では特に半月板損傷と軟骨損傷のリスクが高いのです。たった一日の練習でも後遺症を残すほどの損傷を受ける可能性はあります。

私も自分の健康を意識しだしたのは30代になってからです。質問者さんは30代の自分なんて全く想像も出来ないでしょうが、その時になって、「高校生の時に無理したから膝が痛くて辛い」なんてことになったら悲しいです。

前十字靭帯断裂は一生の問題です。今後スポーツを続けるかどうかでも対応は違ってきます。それにこのまま手術をしなくても膝の負担を減らすトレーニングは続けないといけません。

主治医は断裂した状態で、バスケットをすることを許可しているのでしょうか?もし許可したのであれば、その病院はあまりおすすめしません。

「前十字靱帯(ACL)損傷診療ガイドライン」ではバスケットやサッカーのようなカットやジャンプ動作の多いスポーツ活動への復帰は保存的治療では困難となっています。

筋力トレーニングは保存療法の主体である。しかし,筋力トレーニングだけでは ACL 損傷後の変形性膝関節症変化は予防できず,また激しいスポーツや競技スポーツへの復帰も困難である。

膝前十字靱帯(ACL)損傷理学療法診療ガイドライン Q&A

スポーツ整形外科のある病院に行かれた方が良いと思います。

前十字靱帯(ACL)損傷とは

膝前十字靭帯損傷はスポーツ活動中に発生することが多い怪我です。

直接、膝に力が加わって生じる場合(接触型損傷)や、膝を伸ばす筋肉である大腿四頭筋が大きく働く動作や膝を捻った時に生じる場合(非接触型損傷)などがあります。

非接触型の膝前十字靭帯損傷は女性の方が男性よりも数倍発生頻度が高く、ジャンプの着地動作や方向転換動作で発生しやすいことが示されています。

危険な動作は、片足でのストップ動作や方向転換、ジャンプ時にバランスを崩し片足で着地などです。受傷時には

  • 股関節が十分に曲げられていない
  • 膝が内側に入っている
  • 重心が後ろに傾いている

などにより生じることが多いです。これらの危険な場面や動きを理解し、正しい動きを習得することが重要です。

前十字靱帯(ACL)損傷の予防

前十字靱帯(ACL)損傷の予防は可能か?

ある程度,予防は可能だと考えられる。ジャンプ・バランス・筋力・アジリティ・動作指導等の複数の要素を組み合わせたプログラムが ACL 損傷発生率を減少させる。

膝前十字靱帯(ACL)損傷理学療法診療ガイドライン Q&A

マルアライメントの改善

非接触型の受傷原因としてマルアライメントが大きく関わっていることがわかっています。『マルアライメント』とは正常時と比較して逸脱した関節の配列のことをいいます。 代表的なものが『knee-in-toe-out』というつま先が外を向いて、膝が内に入っている姿勢です。

この姿勢でプレーを続けていると前十字靭帯や内側側副靭帯、内側半月板を同時に損傷するリスクが高くなります。この状態を『不幸の三徴候(アンハッピー・トライアド)』といい予後も悪くなる傾向にあります。

改善には時間がかかりますし根気がいります。

ウィンドウィローでは動作時の関節の配列(アライメント)の評価をしっかりと行い改善のお手伝いを致します。

手術

膝前十字靭帯再建術

関節内にある前十字靱帯は断裂すると縫い合わせることはできませんので、自分の体の一部を使って靱帯を作ります(靱帯再建手術)。

体の一部を採取する場合、採取による影響が少なく、腱としてしっかりしているものとして、半腱様筋腱(膝内側:ST2ルート法)と膝蓋腱(膝前方:BTB法)があります。

両者とも長所・短所があり、スポーツレベルや年齢、性別などで選択します。手術は内視鏡を使って行い、もともと前十字靱帯があった場所の骨に穴を開け、腱を移植します。

スポーツ復帰

術前後方向の安定性とともに、術後スポーツ復帰に十分な筋力とパワー、調整力、巧緻性などの運動能力が得られたときで、通常術後6か月以上を要する。

膝前十字靱帯(ACL)損傷理学療法診療ガイドライン Q&A

ウインドウィローが出来る事

膝前十字靭帯再建術後、病院ではほとんど行わない『全身のメンテナンス』と『ボディコントロールトレーニング』をウインドウィローで受けながらスポーツ復帰をされているアスリートの方もいらっしゃいます。

スポーツを今後長く高いレベルで続けていくには、いかに効率よく体を使うかにかかっています。無駄な力みのある非効率な体の使い方をすることによって、ケガをしやすくなり、パフォーマンス力も低下してしまいます。

ウインドウィローでは手技で体を緩め、体幹を強くし、更に効率よく体を使うコツを懇切丁寧にお伝えいたします。