バドミントン

Question

高校生です。部活でバドミントンをしています。

半年前くらいから ずっと右手首の痛みに悩まされています。

手首を動かす 瞬間的にズキッとする痛みを感じています。

またバドミントンをした後は手首をわずかにひねることも出来ない程の痛みに襲われます。

軽い捻挫だろうと思い、放っておいたのですが、慢性的な痛みになってしまっているので非常に困っています。

Answer

大変ですね。とてもバドミントンを出来る状態ではないですね。

半年は長いので一度病院で診てもらった方がいいです。それで問題がなければ安静と湿布、もしかしたら電気治療で様子をみることになります。

痛みが出るような手首の使い方をしなければいつの間にか良くなります。半年も痛みが取れなかったのは痛いのに無理して使っていたからではないでしょうか?

とりあえずは痛みが完全になくなるまで手首は安静にしてください。その代わり手首以外のトレーニングは行って下さい。

もう一つ大事なことは手首の使い方です。これも完全な想像ですけど、質問者さんは手打ちの癖があるのではないでしょうか?

手首は足腰や腹筋で発生したパワーをラケットに伝えるだけでいいのです。けっして手首からパワーを発生させてはいけないのです。

もし手首のパワーで何とかしようとすると体の中でも細い手首の筋肉や腱、靭帯はすぐに壊れてしまいます。

さらに痛くて無理をしていると今度はそれをかばうために肩を痛めてしまうこともあります。

バドミントンが出来なくて辛いでしょうが、今はとりあえず我慢です。

バドミントンにおける技術

バドミントンのストローク技術

力みすぎてグリップを強く握ったままスイングしてしまうのが一番良くないです。

力みすぎると、パワーがうまくシャトルに伝わりません。体もブレて、ミスにつながります。

一度に肩、ヒジ、手首に力を込めるのではなく、『肩→ヒジ→手首』の順に力を連動させ、インパクト時に最大限の力を出せるようにスイングすることです。

バックハンドによるショートサービスストロークにおける上肢筋活動について検討し、上級者は下級者よりも前腕の筋活動が小さく、三角筋の活動は大きいということが示され

(中略)飛んできたシャトルをスマッシュストロークで的に向かって打ち込む的当て課題における上肢の筋活動を熟練者と未熟練者で比較した。

その結果、熟練者はインパクト前のテイクバック動作時に上腕二頭筋が発現し、その直後にラケットを前方へ振出す主動筋の一つである上腕三頭筋が発現するのに対し、未熟練者は上腕二頭筋が発現してから上腕三頭筋が発現するまでの時間が長い

早稲田大学日本トップレベルの大学バドミントン選手におけるオーバーヘッドストロークの筋活動-Noboru Kojima, Yujiro Masu, Kouji Kamimura

そのためには力まない技術を身につけることとしっかりとした体幹=軸を作ることが必要になってきます。

バドミントンの上達に必要なトレーニング

アジリティが不足している選手は動きが遅く、多くの場合プレーの効率性を欠き、ケガもしやすいです。

アジリティとは「刺激に反応して急激かつ効率的にスタートし、正しい方向に動き、急激な方向転換や停止に対応する。その結果、プレーを素早くスムーズに効率よく繰り返すことができる能力」です。

また、正しい姿勢を獲得することによって、動き出しの速さが早くなったり、爆発的な力が身に付いたりします。

コートの中で実際の動きの質を高めたい、そのためにアジリティがあります。俊敏性とか素早さとかを言います。特にジュニア期に神経系のトレーニングをすることが大切なので、このようなトレーニングが必要です。

(中略)日本のジュニアの練習を見るとものすごく姿勢が悪いです。走っている姿勢とか。一番神経系が発達する時期なので、一番姿勢に気を遣ってもらいたい。

第47回全日本教職員バドミントン選手権大会 研修会報告(PDEファイル)

バドミントンで障害を受けやすい部位

バドミントンでは上肢のみに頼ると打力に制限があるため、体幹を捻り体全体を用いることで打力をアップさせています。

よって腰への負担は大きく、実際のところ腰部障害を訴える選手が多いです。

また、フットワークやジャンプ力も打力同様に大切になってくるため、下肢への負担も大きく膝関節・足関節の障害も多いです。

女子で膝の前十字靱帯を故障することが多い。

骨盤が横に広いので膝が内側に入りやすいという問題であったり、体脂肪率が多いとかいろいろな原因が考えられていますが、女子選手が片足でトレーニングする機会が少ないこと、膝が内側に入った状態でつま先が外側を向いていることも原因の一つです。

第47回全日本教職員バドミントン選手権大会 研修会報告(PDEファイル)

ケガを予防するには、アジリティや体幹、姿勢、運動連鎖など考慮してトレーニングを行うことが重要です。

バドミントン選手のためにウィンドウィローが出来る事

バドミントンを今後長く高いレベルで続けていくには、いかに効率よく体を使うかにかかっています。無駄な力みのある非効率な体の使い方をすることによって、ケガをしやすくなり、パフォーマンス力も低下してしまいます。

ウィンドウィローでは手技で体を緩め、体幹を強くし、更に効率よく体を使うコツを懇切丁寧にお伝え致します。