この前階段を踏み外した時に捻挫をしてしまいました。
右足の外側のくるぶしが床につく感じに捻った感じです。その時は包帯で固定して、なんとか歩けたし、日が経つにつれてよくなっていったので、特に病院には行かず大会も近いためバレーボールの練習を続けていたのですが、最近足の外側に痛みと違和感があります。
病院に行った方がいいですか?
まずは病院へ行かれた方がいいです。
捻挫とは
捻挫とは関節をひねったため、靭帯など周辺の組織が引き伸ばされたり切れてしまう状態をいいます。
足首の捻挫は、ほとんどが足の関節を内側にひねってけがをします(内反捻挫)。けがの程度はさまざまで、腫れがひどく内出血をしている場合は、靭帯が完全に断裂していることがあります。靭帯が断裂して関節が不安定であるのに「たかが捻挫」と安易にスポーツ活動に復帰すると捻挫を繰り返すようになります。
また、何度も捻挫をすると関節周辺に突起のような骨(骨棘)ができ、痛みの原因となるのでしっかり治療することが重要です。靭帯損傷程度を詳しく見るには、関節の緩み具合の程度をみる「ストレス(緩みがある方向に力を加えて)エックス線撮影」をすることが必要で、安静治療期間や復帰時期はこの検査を参考に決定します。
捻挫が実は骨折だったなんてことも
捻挫をして足の外側が痛いという症状は、整形外科で働いているとほぼ毎日のように見てきました。そして約4割の患者さんに、足首の靭帯が付着している腓骨という骨の先端が靭帯に引っ張られて起こる剥離骨折がありました。
骨折と知ると、ほとんどの方が「ただの捻挫だと思っていたのに」とおっしゃられます。
それほど捻挫は甘く見られる傾向にあります。そのため初期治療を誤ると、骨片が剥離しすぎて骨が癒合しない恐れもでてきます。そうすると「寒いと足首がうずく」といった症状を引き起こすこともあります。
捻挫後のリハビリを怠るとパフォーマンス力低下
また一度捻挫をしてしまうと足のバランス感覚が極端に低下します。そうすると違うところでバランスをとろうとしてその負担が膝や股関節にかかります。
例えば、「この膝の痛みは昔の捻挫のせいだった」なんてこともありえます。ですので、わたしは問診時に過去に捻挫をしたことがあるかを確認するようにしています。
しかもこのバランス感覚は自然には回復しません。そのため捻挫の治療には固定や安静の時期が過ぎると、次は必ず足の筋力とバランス力を鍛えなければいけないのですが、実はそこまでやる病院(整形外科)や治療院はとても少ないのが現状です。ウインドウィローには捻挫後にリハビリなんかしたことがないという方がよくいらっしゃいます。案の定、捻挫したことのない足に比べてバランス感覚が乏しいことが多く見受けられます。
足関節捻挫受傷後、疼痛や不安定感が長期にわたり残存している症例は少なくない。足関節捻挫後の不安定性は、構造的な不安定性や機能的な不安定性を有する場合があり、(中略)足関節機能的不安定性は、急性足関節捻挫後の症例の10 ~ 30%の割合で生じる。また足関節捻挫受傷者の80%以上に再受傷がみられたという報告がある。
足関節捻挫後の機能的不安定性に対する末梢神経電気刺激の効果について-関西医療大学(PDEファイル)
足関節捻挫に対してウィンドウィローが出来る事
スポーツを今後長く高いレベルで続けていくには、いかに効率よく体を使うかにかかっています。無駄な力みのある非効率な体の使い方をすることによって、捻挫をしやすくなり、パフォーマンス力も低下してしまいます。また、一度捻挫をしたことのある方も捻挫癖にならない為にもしっかりと対策をする必要が有ります。
ウィンドウィローでは手技で体を緩め、体幹を強くし、更に効率よく体を使うコツを懇切丁寧にお伝えします。