シンスプリント=「過労性脛部痛」

陸上部 女子です。

シンスプリントという怪我に悩まされてます。

医者に行ってしばらく休んだ方が良いと言われたので、1ヶ月ぐらい休んだら、いったん痛みが無くなったのですが、練習を再開して1週間ぐらいしたらまた痛みが再発してしまいました。

いろいろサイトで調べてみても、無理せず休んだ方がいいと書いてあったり、痛みに我慢して走らないと治らないと書いてあったり・・・ なにを信じていいのか分かりません。

どうやって怪我を治したらいいのか教えていただけないでしょうか?

疲労骨折の可能性はありますか?

Answer

シンスプリントはとても治りにくいことで有名です。痛くて走れないのは辛いですよね。

しっかり休んだ方がいいですよ!我慢して走っても悪化させるだけです。

シンスプリントは長期間の休養が必要とされています。3ヵ月の休養が必要というデータがあるぐらいです。

シンスプリントとは

すべてのスポーツ選手における下腿障がいの60%を占めるとの発表がある様に、スポーツ選手・愛好家には頻度の多い疾患です。

症状

徐々に発生する下腿内側(主にスネの骨の内側中1/3、目安としてスネの骨の内くるぶしより12~20cm上)の押したときの痛み、運動時痛、腫張が主症状で、足を下に倒す筋肉の抵抗運動で痛みは増強します。 症状の程度は、次の通りです。

  • ステージ1:運動後にのみ疼痛あり
  • ステージ2:運動中に疼痛あるが、スポーツ活動に支障なし
  • ステージ3:運動中に疼痛あり、スポーツ活動支障あり
  • ステージ4:安静時にも慢性的な持続する疼痛あり

※ステージに関係なく、トレーニングは中止して専門医に診断をしてもらい、原因をはっきりさせてまずは回復につとめ、それと並行して『身体の使い方』を見直し、症状がよくなった段階で再開することをおすすめします。

原因

スポーツの練習量の多さ、練習・試合における硬い地面、古いシューズ(かかとの外側がすり減っている)、ふくらはぎの筋群(後脛骨筋など)の柔軟性が低下し、その引っ張り力により炎症が起きるなどの説が有力です。

大学陸上中・長距離選手のシンスプリント既往脚では,非既往脚と比較して,後脛骨筋の筋硬度が高いことが明らかとなった。 本結果から,後脛骨筋の柔軟性を獲得し,運動による下腿の筋膜および骨膜への伸張ストレスを軽減することでシンスプリント の予防に繋がることが示唆された。

京都大学大学院医学研究科 : シンスプリントと関連するのはどの筋か
せん断波エラストグラフィーによる検討

後脛骨筋腱は下腿の腱の中で最も重要なものの一つで、ふくらはぎから足首の内側を通り、足の骨の中央部につながっています。土踏まずの形状を保ち、歩行時につま先で地面を蹴る動作の際に働きます。

診断

疲労骨折との区別が大切です。シンスプリント、疲労骨折の初期ともX線ではその証拠が写りません。両者の区別にはMRI検査が必要です。

体の使い方の問題や体の構造の問題

シンスプリントには体の使い方の問題や体の構造の問題が隠れています。もしそういった問題を改善させずに、十分な休息をとらず走り続けると疲労骨折を起こしてしまう場合もあります。

疲労骨折はレントゲンでは分かりにくい場合があります。初期はとくに分かりにくいです。

私も整形外科に勤めているときは、レントゲンでは問題なさそうなのになんでこんなに痛がるのだろうと思ったことがあります。

幸いなことにその時のドクターが、これはあやしいということで「MRI」をとったところ、骨折の前段階である「骨挫傷」を発見できたことがあります。しかも何人もそういう方がいらっしゃいました。

実は、シンスプリントの痛みの原因が何なのかはまだ明らかにはされていないのです。

痛みが骨膜ではなく骨そのものから来ている「骨髄が腫れ、内側から骨膜を押し上げている説」と「筋や腱そのものからの痛みという説」が有力らしいです。

どちらにしろ「衝撃吸収(クッション)能力の低下」で起こっていると考えられます。

「全身の体の使い方や意識」に問題があり、「姿勢」が崩れ、「体の力み」が生じ、それが脚の機能を低下させ、不完全なクッション機能により、負担がある筋肉の一部に集中したために起こると考えられます。

また、不完全なクッション機能により、走った際の衝撃を上手く吸収できず、それが少しずつ蓄積されることにより、疲労骨折を引き起こすのです。

休養と衝撃吸収力のトレーニングを行うことです。衝撃吸収力をあげるためには体を正しく使えるようになる必要があります。

休養はあくまで痛めている部位の動きだけです。それ以外の上半身、体幹、股関節などのトレーニングや、力まない為の意識の訓練などは積極的に行うことが重要です。

運動療法を通して股関節・体幹機能に改善が得られたことにより、knee in-toe outを防止する効率の良い下行性運動連鎖が獲得されたためではないかと考えた。(中略) シンスプリントに対する理学療法においては、足部からの上行性運動連鎖だけではなく、股関節・体幹からの下行性運動連鎖の影響を考慮することの重要性が示唆された。

竹田綜合病院 リハビリテーション科 : シンスプリントに対する理学療法
股関節・体幹機能に着目した理学療法の検討

シンスプリントに対してウィンドウィローが出来る事

シンスプリントはまだまだスポーツ障害の中で軽症との認識があります。そのため対処が不十分となりやすいです。また、再発しやすく、時間的経過により疲労骨折へ進展移行することもあります。運動・スポーツ指導ではシンスプリント発症には十分注意を払うべきです。

ウィンドウィローでは手技で体を緩め、体幹を強くし、更に効率よく体を使うコツを懇切丁寧にお伝えすることでシンスプリントの改善を促します。