子供の成長痛は体の使い方を見直しましょう

Question

子供の骨や関節は、大人のものと違って、まだ成長期のさなかにあって、いろいろなストレスに弱い性質があります。そして、一度ケガや故障を起こして、放っておいたり、治療が適切でなかったりすると、成長してからも変形を残したり、関節の動きが悪くなったりします。

これらの故障の多くは「使い過ぎ症候群」などと呼ばれます。つまり、同じスポーツの動作を何度も何度もくりかえし行うことで、体に一部を使い過ぎてしまうために起きる故障なのです。野球のボールの投げすぎによる故障をはじめ、肩・腰・膝・スネ・足首・足などいろいろな動作の繰り返しによって、体のさまざまな部分に障害をきたします。とくに、骨や軟骨がまだ成長のさなかにあって、ストレスに弱い子供の場合には、その影響が大きいのです。

腰の痛み

スポーツを行っているうちに、腰の痛みを起こすことが少なくありません。もっとも多いのが、筋肉を原因とする腰の痛みです。これは、病院では、「腰痛症」などと診断されます。原因は、腰を支える働きをするお腹側の筋肉と背中側の筋肉のバランスが崩れたり、背中から脚の裏側の筋肉やスジがかたくなったりすることが多いのです。とくに、お腹側の筋肉の中心的はたらきをする腹筋の力が弱くなることで、腰にいつも大きな負担がかかること、スポーツで背中を反らす動作を繰り返すことが重なると、腰の痛みをきたしやすいのです。

筋肉を原因とする腰の痛みの場合には、病院で腰のレントゲンをとっても骨には異常ありませんといわれます。一方「腰椎分離症」から起こる腰痛があります。これは、腰の骨に起きた疲労骨折で、大きな外力で骨が折れるのではなく、小さな力が何回も何回も骨の一部分に加えられることでついには骨が折れてしまう骨折のことです。たとえば、針金をペンチで切るような骨折が普通の骨折で、両端を両手でつまんで何度も折り曲げているうちに折れるのが疲労骨折というわけです。

初期の脊椎分離症では、原因となるスポーツ活動を中止して、コルセットを巻いたりしていれば、四~六か月の間に、分離していた部分が自然に治るものです。しかし、初期の分離症はレントゲンでは見つけるのが難しく、私の働いていた整形外科では疑わしいときはMRI検査を行っていました。

発見されるのが遅く、無理してスポーツを続けていると、腰椎分離症に続発して腰椎分離すべり症が起こることがあります。腰椎分離すべり症では馬尾神経や神経根が圧迫され、神経症状のしびれを感じます。

また、痛めた原因を取り除くことも重要です。私は、実際に腰椎分離症が見つかった選手のリハビリを行っていましたが、どの選手にも間違った体の使い方が見受けられました。ある女子バレーボール選手は、フローターサーブを打つ際、上半身の回旋を使わずに、腰の反りだけで打っていました。結局、間違った体の使い方を改善しなければすぐに再発してしまいます。当院では腰痛症の改善や腰椎分離症の予防と復帰のお手伝いができます。

スネの故障

スネには二本の骨、太い内側の脛骨、細い外側の腓骨があり、ここに疲労骨折を生じる例があります。ランニングの繰り返しのために、脛骨の上の部分や腓骨の下の部分に発生し、ジャンプの繰り返しにより、脛骨の中央部や腓骨の上の部分に発生するわけです。

多くの場合、短時間に急激にトレーニング量を増加させたり、硬い路面で長時間トレーニングをしたりすることで疲労骨折を起こします。

症状は、運動するときの痛み、じっとしていても痛い、押すと痛いなど。発見が早ければ、その部分だけの安静を保つようにすればよく、簡単な固定をして運動を禁止するだけで、比較的短期間に治ります。しかし、疲労骨折が発見されないまま放置されて、トレーニングが続けられると、完全な骨折を起こして、長期間の固定や手術による治療が必要になることがあります。

実際に疲労骨折してしまった選手のリハビリをしていて感じたのは、足や股関節、背骨の使い方がかたいということでした。各関節の動きが硬いと足にかかる衝撃を上手く吸収することが出来ず、さまざまな障害を引き起こします。硬いには理由があって、そもそも筋肉に柔軟性がないことや、間違った意識が体をガチガチにしていることなどです。

スポーツ痛の予防・改善のためにウインドウィローが出来る事

大好きなスポーツを今後長く高いレベルで続けていくには、いかに効率よく体を使うかにかかっています。無駄な力みのある非効率な体の使い方をすることによって、ケガをしやすくなり、パフォーマンス力も低下してしまいます。

また、足首の捻挫などで、痛みがとれた後に、しっかりとリハビリを行わなかった場合も体の軸が崩れてしまっている可能性が高いです。

ウインドウィローでは手技で体を緩め、体幹を強くし、更に効率よく体を使うコツを懇切丁寧にお伝えいたします。骨折、脱臼、捻挫などのケガのリハビリも行います。